ワイン型 牛乳型 その2
しばらくサボってました。
本日、このブログを通じてある方から思いがけない連絡をいただいて、「発信する事の大切さ」を感じました。
前回の続きで、ワイン型牛乳型について
ワインと牛乳の大きな違いは、ビンテージということです。
30年前のワインは美味しく飲めても、30日前の牛乳を飲んだら、トイレとお友達になります。
ブドウの穫れた年の評価もありますが、年数が経過するにしたがい価値が上がるというのがワインの特徴です。
同じように年数が経過するにしたがい価値が上がるものは、間違いなくワイン型に入るでしょう。
ジーンズなどは、その典型的なものです。
しかし、トレンドを重視するファッション一般については、年数の経過とともに劇的にその再販価値は落ちます。
例えば、5年前50万円だったプラダのコートは、今ではただ同然です。
*ジーンズの価値の不思議については、またあらためて書こうと思います。
ワイン型の中でもこのジーンズの様なカテゴリィに属するものは、投機の対象として考えられるものです。しっかりと管理すれば、数年後購入価格の数倍の価値を生む可能性があります。
同じ種類のものでも、欧州では、年数の経過とともに価値を増す場合があり、日本では年数の経過とともに確実に価値を落とすものがあります。
それは、建物です。
欧州では土地だけでなく、建物も投機の対象となるケースが多くあります。
その要因は、まず「年月を重ねたものに対する価値観」の違いです。
欧州では、新しいもの=「進化したもの」という考え方を取りません。
というよりも、最近の日本人がこの方程式を盲目的に信じる傾向があると言った方が的確かも知れません。
また、欧州では、ものを長く大切に使おうとします。
大切にすることによって、ものに自分を投影しようとする感じがあります。
ですから、人に大切に扱われたものにも価値を感じます。
加えて、建物については、石やレンガなどの長持ちする素材を使って造ることができるという、物理的な条件や、新しい建物を建てることへの法的な制限なども加わって、建物にも「ビンテージ」というものが生まれるのです。
*ちなみに、イタリアでは、新しい建物を建てることに対しての法的な制限があまりにもキツいため、建築士の仕事が少なく、インダストリアルデザイナーや、ファッションデザイナーに転職するといったケースが多くあるそうです。このことが、イタリアのデザイン力を支えている可能性もありますね。
こう見てくると、欧州と日本の文化度の違いってものに突き当たるような気がしてきます。
本当に価値のあるブランドを創るためには、文化というものへの理解の習熟度を深める必要があるんですね。
ものを大切にする
創った人への敬意の念を持ってものに接する
本質を見抜く慧力を磨く
根底に持つ力として日本人はこういったことについて、欧州にも負けない伝統があると思います。
ただ、ここ数十年それをしっかり伝える教育がなされていないのではないのでしょうか?
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