2007年1月 9日 (火)

ワイン型牛乳型その4:ジーンズのビンテージ性について 続き

前回の続きとして、ジーンズにとっての「味わいの深さ」について

ジーンズが表現するもの、それは、以下の後者にあたるものなどです。
形式的 vs. 自由
成熟さ vs. 若さ
上品さ vs. 気取らなさ
繊細さ vs. タフさ
体制 vs. 既存体制に対する反抗
一定の価値観 vs. ありのままに受け取る価値観
などなど

つまり、ジーンズが表現するのは、「仮面(建前)」の部分ではなく、自分自身の「ありのまま(本音)」の部分なのです。

ですから、ジーンズをはくと、一種の開放感があったり、素の自分に戻れるような感覚があったりします。

本音の感覚や、素の自分の感覚の中では、自分を繕う事はせず、素直に自分を表現します。
ですから、ジーンズにおいての「破れ」や「ほつれ」や「色落ち」などは、自分が生きてきた証のごとく捕らえ、そこに価値を見いだします。

一方、スーツなどにおいては、「破れ」や「ほつれ」や「色落ち」を他人の目に触れてはいけないものとして捕らえます。


このようなことから、今日のポイントは、次の一言につきます.....

そう、スーツなどにとっての傷跡(破れ、ほつれ、色落ちなど)は「汚点」であるのに対し、ジーンズにとって傷跡は「勲章」なのです。


そして、それら傷跡は、タフさの象徴でもあり、個人の生き様やライフスタイルを表しているのです。

これら傷跡が「味わいの深さ」となり、重ねるほどに価値が増していくのです(ビンテージ性がある)。
*デニムの機能的特性である、「耐久性」がこれらの価値を実現する前提条件であるということを付け加えておきます。

数十年前は、リンスやリジッド(洗いをかけていない いわゆる「生」ジーンズ)ばかりでしたが、このあたりの価値を捕らえたマーケティングにより、昨今では、始めから「破れ」や「ほつれ」や「色落ち」を加工したデザインが主流になっています。

これらの「味わいの深さ」をリジッドジーンズの段階から、根気よく自分で育てることはとても大変なので、その「育て賃」にファンは高いお金を払うという言い方もできるのです。

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2007年1月 8日 (月)

ワイン型牛乳型 その3:ジーンズのビンテージ性について

以前、ワイン型牛乳型その2というタイトルのブログで、ジーンズのビンテージ性について書きました。

Levi_sub4通常、アパレルというのは、トレンドの変遷も早く、たった数ヶ月前の商品がマークダウン(値下げ)で売られたり、セールに出たりします。ですから、いわゆる中古衣料などは、一部を除いて取引価値を持たないケースがほとんどです。

そんな中で、中古になるほど取引価値が上昇する場合がある(ビンテージとしての価値があるということ)、レアなカテゴリィがジーンズです。
上記のように、これはアパレルではとても稀な例です。

例えば、アメリカのネバダで発見された、現存する最古のジーンズは、なんと600万円ほどの値がつきました。発見した人がその価値に気が付かなければ、ただの汚い古いジーンズとしてそのままゴミ箱に直行していたことでしょう。
*1880年に製造されたリーバイス社製のこのジーンズは、eベイの競売で、リーバイス社が一般の入札者と競った末、落札しました。その限定レプリカ(通称ネバダジーンズ)は、全世界501本限定で売り出され、7万円以上の価格にも関わらず、即完売。その後、ネット上で数十万円にて取引されています。


では、ビンテージ性とは何か?


ビンテージというのは、ワインや車にあるように、年数を経たり、使い込まれるにつれ、より価値を持つ構造になければなりません。
この価値とは、「味わいの深さ」です。

ワインの場合は、若いワインでは待ち得ない食感的な味わいの深さ
車では、車が機能的で便利に進化していくにつれ、逆に退化していく、感性的な味わいの深さ
などです。

もちろん、全てのワイン、全ての車がビンテージになることができるわけではありません。

●「味わいの深さ」を発生させるDNAがしっかりと注ぎ込まれている事(P/Lを中心に開発されたような最近の商品には、このようなDNAがない確率が高い.....ですから、古き良き時代に創られたものはより感性的な味わい価値が高いんでしょうね)
●「味わいの深さ」を醸成する環境が整っている事(例えば、ジーンズの保管状態が悪く、いわゆる「日焼け」などを起こしてしまっていては、いくら良いDNAを持ったジーンズでも高い取引価値はありません)

ビンテージとなるためには、以上の2点がとても重要です。この2点をクリアすることが、とても難しいからこそ、ビンテージとしての「希少性」があるのです。

では、ジーンズにとっての「味わいの深さ」とは何か?

それについては、次回もう少し掘り下げていこうと思います。

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2006年11月25日 (土)

コラボレーション

ここ数年「コラボレーション」って言葉をあちこちで聞きますね。

プログレッシブ英和辞典によると
Collaboration: 共同、協力、合作、(敵国などへの)協力
となっていて、
ちょっと面白いのは、4つめで、
collaborationistというのは、「敵国への協力者」という意味だそうです。
*うーん、24のニナ・マイヤーズの世界。

。。。。。
ちょっとズレたので、戻します。
20060527_168817ブランディングにおいて、コラボレーションは頻繁に行われます。
ナイキとアップルなんかは、最近の最もクールなコラボレーションの一つでしょう。


クリエーターどうしのコラボレーションは、本人達のノリが発端になりますが、企業としてのコラボレーションの目的は、話題づくりにあります。

他のブランドとコラボすることによって、そのブランドの新たな可能性を消費者に示し、期待を高めることを目的とします。

ブランドの連想を広げるのです。
これは、知名度や品質に対する信頼度などが、もう既にかなりの高いレベルにきているブランドにとって有効なブランディング活動です。


気をつけなければいけないのは、コラボレーションをすると、相手のマイナスのイメージまでも負う可能性があるということです。

例えば、村上隆が世間から「マンガ家」というイメージを持たれていたなら、ルイ・ヴィトンの伝統的なイメージをマイナスの方向に破壊します。
しかし、村上隆は「マンガ家」ではなく、世界レベルのアーティストと認識されているからこそ、あのマンガ的な斬新なタッチが、伝統的なヴィトンの重いイメージを軽やかに創造的破壊へと昇華させたのでしょう。


昨日のニュースで、中田英寿がムエタイに挑戦するらしいですが、いっそのこと、新庄とのコラボレーションプロジェクトを立ち上げたらどうですかね。

ファッションに対して興味が深いことも共通していますし、
明るいのと仏頂面の対照的なキャラのコンビネーションも面白いと思います。

日本ハムとベルマーレの襟付きのユニフォームを同時プロデュース、なんてのもやって欲しいなあ。

タカアンドトシに対抗して、ヒデアンドツヨシって漫才するってのもありかな。
ボケとツッコミの関係はしっかりできています。

ちょっと脱線したんで、この辺で。


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