ワイン型牛乳型 その3:ジーンズのビンテージ性について
以前、ワイン型牛乳型その2というタイトルのブログで、ジーンズのビンテージ性について書きました。
通常、アパレルというのは、トレンドの変遷も早く、たった数ヶ月前の商品がマークダウン(値下げ)で売られたり、セールに出たりします。ですから、いわゆる中古衣料などは、一部を除いて取引価値を持たないケースがほとんどです。
そんな中で、中古になるほど取引価値が上昇する場合がある(ビンテージとしての価値があるということ)、レアなカテゴリィがジーンズです。
上記のように、これはアパレルではとても稀な例です。
例えば、アメリカのネバダで発見された、現存する最古のジーンズは、なんと600万円ほどの値がつきました。発見した人がその価値に気が付かなければ、ただの汚い古いジーンズとしてそのままゴミ箱に直行していたことでしょう。
*1880年に製造されたリーバイス社製のこのジーンズは、eベイの競売で、リーバイス社が一般の入札者と競った末、落札しました。その限定レプリカ(通称ネバダジーンズ)は、全世界501本限定で売り出され、7万円以上の価格にも関わらず、即完売。その後、ネット上で数十万円にて取引されています。
では、ビンテージ性とは何か?
ビンテージというのは、ワインや車にあるように、年数を経たり、使い込まれるにつれ、より価値を持つ構造になければなりません。
この価値とは、「味わいの深さ」です。
ワインの場合は、若いワインでは待ち得ない食感的な味わいの深さ
車では、車が機能的で便利に進化していくにつれ、逆に退化していく、感性的な味わいの深さ
などです。
もちろん、全てのワイン、全ての車がビンテージになることができるわけではありません。
●「味わいの深さ」を発生させるDNAがしっかりと注ぎ込まれている事(P/Lを中心に開発されたような最近の商品には、このようなDNAがない確率が高い.....ですから、古き良き時代に創られたものはより感性的な味わい価値が高いんでしょうね)
●「味わいの深さ」を醸成する環境が整っている事(例えば、ジーンズの保管状態が悪く、いわゆる「日焼け」などを起こしてしまっていては、いくら良いDNAを持ったジーンズでも高い取引価値はありません)
ビンテージとなるためには、以上の2点がとても重要です。この2点をクリアすることが、とても難しいからこそ、ビンテージとしての「希少性」があるのです。
では、ジーンズにとっての「味わいの深さ」とは何か?
それについては、次回もう少し掘り下げていこうと思います。
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